2018

このページでは研究生への出願に関する情報をまとめます(2018年度版)。

内部進学生と外部受験生に共通する話題は共通情報としてまとめてあります外部受験生に関するページも参照してください。

2019年1月(冬季入試)の博士前期課程の入試は、2019年4月入学者の定員に達したため募集していません。博士後期課程の入試については受け付けています。

博士前期課程への入学希望の外国人研究生を受け入れるのは、海外から直接来日する留学生か、あるいは社会人(ソフトウェア開発)経験のある人のみです。日本で日本語学校に通っている人は(社会人経験のある人か、あるいは博士前期課程の入試に合格しない限り)研究生として受け入れません。すでに修士号を持っていて博士後期課程への入学を希望している人は、日本語学校に通っていたり、あるいは社会人経験がない人でも研究生として受け入れています。

2018年現在、いわゆる AI ブームで自然言語処理関連の研究室の大学院入試に希望者が殺到しています。うちの研究室を受験して定員に入るのは、研究室を選ばなければ東大・東工大に普通に受かる(希望の研究室に入れるとは限らないが、まず落ちない)レベルの人です。自分の実力では東大・東工大(あるいは京大・阪大)には受かりそうもないので首都大を受けたいが、首都大に来るなら自分の興味あることをやりたい、という感じでうちの研究室を志望するなら、悪いことは言わないので東大・東工大(あるいは京大・阪大)を受けましょう。うちの研究室は、うちの研究室の研究テーマに大変興味がある(論文を読み込んでいて、研究テーマを理解している)か、自然言語処理をどうしてもやりたいが、東大・東工大は厳しいかも(うち以外には例えば NAIST の受験を検討している)、という人が受けてください。

研究生希望の方の場合、成績証明書と語学のスコアに加え、研究計画書を提出してください。研究計画書に基づいて面接(Skype 等)し、研究生として受け入れるかどうかを判断します。2019年4月からの研究生を希望する場合、2019年11月30日までにメールが届いた人のみ、研究生としての選抜を行います。この段階で JLPT N1 を持っていない人は、すみませんがお断りしています(12月の試験の結果が分かるのは、研究生の出願締め切り以降なので、対象外です)。直接2019年8月の博士前期課程の外国人留学生特別選抜入試を受験してください。

よくある質問

Q: 研究生を受け入れていますか?

A: はい、受け入れています。ただし、4月スタートの研究生を受け入れるのは、大学院進学希望で、かつ TOEIC 785点(TOEFL iBT 72点または CET-6 合格)以上の人に限ります。10月スタートの研究生を受け入れるのは、8月の大学院入試に合格した人で、翌年4月に入学するまでの半年を研究生として受け入れます。4月スタートの研究生の場合、8月の大学院入試に合格した場合、半年間研究生を延長します。10月から研究生になっても特に基礎勉強会を開催しておらず、半年早く研究室に来る意味がほとんどないため、合格した人には入学までの半年間を有意義な他のことに使うことを強くお勧めします(学部時代に自然言語処理の研究をしたことがあったり、すでに研究能力がある人については、10月から来てもらっても構いません)。

また、留学生で文部科学省国費留学生の第一次選考に通った方にも研究生としての内諾(許可)を出します。本学が第一希望でなくてもかまいませんが、文部科学省国費留学生の第二次選考に不合格だった場合は、研究生として来日することはできません。文部科学省国費留学生として来日する場合は、4月スタートでも10月スタートでもどちらでも構いませんが、4月スタートで来ることをお勧めします(希望者は半年間東京外国語大学で日本語を学ぶこともできるので、10月に来日したい場合は半年間東京外大で日本語を学び、4月からうちに来るとよいでしょう)。

また、修士号をすでに取得していて、博士後期課程に進学したい場合は、文部科学省国費留学生でなくても研究生としての入学を許可します。

Q: 研究生と一般学生との違いはありますか?

A: 研究生も学生ですので、基礎勉強会を含め各種勉強会への参加に関して他の学生(大学院生、学部生)と同じですし、研究室としては区別しませんが、研究生には学生室の固定座席を割り当てることができない場合があります(例えば2017年度は複数人で1つの席を共有してもらっていました。2018年度以降は座席に余裕があるので、大丈夫です)。また、研究室以外の授業を履修することはできません。

研究を行う場合、研究生の修了時に研究報告書を提出することで、研究修了証明書の認定を行うことができます(提出しない場合は認定されません)。研究の発表や聴講に関する学会参加等に関しては、学部4年生と同様に扱います(研究を学会発表する場合は旅費や参加費はすべて研究室から出します)。

一点注意しておきたいのは、本研究室で学生が学ぶのは教員とのやりとりからは1割程度で、残りの大部分は研究室の先輩、同期、そして後輩とのディスカッション(雑談含む)からです。研究室に来て研究を行う(これらの話に参加する)かどうかが重要であり、例えば基礎勉強会・進捗報告の日以外は研究室に来ないような人は、研究生・大学院生であっても学ぶ環境を十分に生かすことができません(学位取得に関しては、本人に実力があれば、研究室に来なくても取得できるでしょう)。

Q: 日本語力は必要ですか?

A: 博士前期課程への入学希望か博士後期課程への入学希望かで異なります。前者の場合、高い日本語能力が必須です。後者の場合、日本語能力は特に必要ありませんが、高い英語能力が必要です。

語学力として、博士前期課程の受験を希望していて研究生に出願したい場合、原則的に出願までに JLPT N1 を取得し、TOEIC 785点(TOEFL iBT 72点、または CET-6 級)を持っていることを求めます。ただし、これを下回っていても、英語力に関しては、国際会議での発表経験がある、または適切にサーベイできているなど、研究に必要な能力があることが分かる場合や、日本語力に関しては、もともと日本で暮らしていた、あるいは韓国(中国であれば朝鮮族)出身であるなど、日本語能力に問題がないことがメールおよび面接で確認できた場合は出願を認めます。

博士後期課程から入学する人に関しては、日本語のスコアは求めません。英語の能力と研究計画書によって受け入れを決定します。

Q: 研究生をすれば、大学院入試に合格しやすくなりますか?

A: いいえ、研究生をすることと合否は全く関係ありません。入試は受験番号によって採点・合否判定されるので、研究生をしていることによる加点も減点もありません。大学院入試の対策等も一切致しません。大学院入試に合格しなかった場合は、研究生の期間延長はしません。

Q: 研究生をしていても、他大学の大学院を受けていいですか?

A: はい、受けてかまいません。むしろ、他大学の大学院も受けてください。ただし、うちの研究室を受けて受かった場合は、他大学の大学院の入試あるいは合格はすべて辞退し、うちの研究室に進学することを確約してください。うちの研究室が第一志望でない人は、そもそもうちの研究室の研究生として入学しないでください。毎年研究生として受け入れることができるのは1-2人ですが、問い合わせは50-100人近く来ています。とびきり優秀だけど別に自然言語処理以外の研究室でもいい、という人より、自然言語処理の研究に必要な基礎知識があり、かつ自然言語処理の研究を卒業後も続けていきたい、という人に来てほしいと思っています(そのため、原則として博士後期課程に進学希望の人に来てもらっています)。

Q: 研究生をしていれば、博士後期課程に進学しなくてもいいですか?

A: はい、研究生をしたかどうかに関わらず、博士前期課程の入学者は、博士後期課程に進学する義務はありません。ただし、研究室の多様性確保の観点および研究室運営の観点から、内部進学者以外は原則として博士後期課程に進学希望者のみ博士前期課程の受験を認めています。例外は、文部科学省国費留学生等の奨学金を取得している人で、奨学生である場合は、特に博士後期課程に進学を希望していなくても博士前期課程の受験を認めています。