企業の方へ

2023年4月現在、都立大では新規の共同研究等は受けつけておりません。一橋大学の研究室サイトをご覧ください。

東京都立大学小町研究室(自然言語処理)では、企業や公的な研究機関の方との共同研究・受託研究・技術相談・受託開発を募集しています。研究テーマにあるような研究テーマに限らず、自然言語処理に関するトピックであれば、広く相談に乗ります。どのような形態で連携するのがよいかに関しては、ケースバイケースですので、まずはメールでご相談ください。共同研究・受託研究・技術相談のいずれも、面会やオンラインの面談を希望する方は初回のみ無料でお受けしています(面会の場合、大学にお越しいただく形となります)。電話でのお問い合わせ・ご相談は受け付けておりません。

共同研究

お互いが問題を共有して共同で解決に当たるタイプの研究は、共同研究が適切でしょう。研究室の大学院生が研究に関わります。毎月1回〜隔月程度のミーティングを開催し、研究成果を論文として発表することが目標の一つにあります。言い換えると、必ずしも当初の目的とした研究テーマが共同研究の期間内に解決できるとは限りません。可能であれば、複数年度の共同研究を希望します(契約上は年度ごとでも複数年度でも OK)。論文として成果を発表してよい形にしてくださるとありがたいです。納品物は技術報告(スライド、報告書等)で、予算の目安としては、学生1〜2人をアサインするとしてミーティング回数×30〜60万円です。たとえばキックオフに加えて中間報告と最終報告で100〜200万円、キックオフに加えて4半期に1回のミーティングですと150〜300万円、毎月定例で行うスタイルですと300〜600万円程度です(大学が1割管理費を取ります)。共同研究の場合、開発されたソースコードや特許等の権利は大学と貴社とで共同で保有します。

※より確実に成果が出てほしい、という場合は受託研究をご検討ください。ただし、挑戦的な研究テーマの場合、受託研究としてお受けできかねる場合もあります。

過去の実績

受託研究

貴社の業務上の課題について、共同研究と比較して研究性が低く(=論文を書くことが主なモチベーションではないと言う意味)、かつ本研究室が主に研究を行なう場合、受託研究としてお引き受けします。研究室の学部生あるいは大学院生が研究開発に関わります(学部生の場合、研究開発力を判断するため、本研究室に所属して少なくとも3ヶ月以上経過し、自然言語処理・機械学習・プログラミングの基礎勉強会に全て出席し、一定の達成度を確認した学生のみ参加させます)。研究成果を論文として発表することは必ずしも目標に含まれません。最先端の研究手法を現実の課題に適用します。単年度程度の規模のタスクを想定しています。納品物はソースコードおよび付属文書(サンプル、README 等)で、予算の目安は学生1〜2人をアサインするとしてミーティング回数×50〜100万円となります。受託研究の場合、開発されたソースコードや特許等の権利は大学に帰属します(実施権は優先的に委託者が利用することができます)。

※研究室の学生で「やってもよい」「やりたい」という学生がいなかった場合、お受けできかねますので、ご注意ください。また、学生の余裕を見てその年度ではそれ以上お引き受けできない場合もございますので、ご了承ください。また、毎年夏休みの時期にやる内容は7月までに決まってしまうので、遅くとも5月までにご相談いただくことをお勧めいたします。

過去の実績

技術相談

貴社の解決したい問題に対し、自然言語処理・データマイニング・機械学習的な観点からアドバイスを行ない、実際に開発に当たるのは御社あるいは委託先のエンジニア等である場合、技術相談がよいかもしれません。研究室の学生は研究に関わりません。本学あるいは貴社あるいはオンラインにて、月1回、あるいは年数回程度のミーティングを設定し、業務上の課題に関してアドバイス・コンサルティングを行ないます。顧問契約の場合は、年度ごとに1回のチュートリアル、月1-2時間のミーティングに加え、メールベースで随時相談に乗ります(月の報酬はミーティングの有無にかかわらず定額10万円)。顧問契約ではない技術相談であれば、相談1時間あたり5万円でお受けしています(対面のミーティング等で指定する場所に移動する必要がある場合、出張費は別途移動時間30分あたり5000円いただきます。ウェブ相談あるいはこちらの指定する場所でよい場合は、この費用は請求しません)。大学を通して職務として技術相談を受ける場合と、大学に兼業届を出して貴社とは準委任契約を結んで業務時間外に技術相談を受ける場合とありますが、ほとんどの場合は後者になります(詳しくはご相談ください)。技術相談の場合、開発された特許等の知財は原則として貴社に帰属します。

※大企業から中小企業まで広く自然言語処理の成果を還元したいと思っているので、事業規模は全く問いませんが、小町のその年度の忙しさによって新規の技術相談はお断りする可能性がありますので、ご理解ください。

過去の実績

受託開発

貴社の解決したい問題に対し、主として学生が開発に当たる場合は、受託開発としてお受けします。研究成果を論文として発表することは目標に含まれません。既存の手法を用いて問題を解決することを第一義とします。半年〜単年度程度の規模のタスクを想定しています。納品物はソースコードおよび付属文書(サンプル、README 等)になります。予算の目安は学生1〜2人をインターンまたはアルバイトとして契約していただくとして、リモート開発の場合で時給2,500円(週1日の従事で月8万、週2日の従事で月16万程度)です(貴社で開発に当たる場合はケースバイケースで応相談ですが、移動にかかるオーバーヘッドがありますので、時給3,500円が目安です)。また、教員の関与度合いに応じて技術相談を別途契約していただくこともあります。この場合、上記のように教員の顧問契約が月10万円(月1回程度のミーティング込み)となります。受託研究と異なり、受託開発の場合、開発されたソースコード等の知財は貴社に所属します。

※大学を通して契約する共同研究や受託研究と違い、開発に必要な環境も貴社でご提供いただく必要があります。具体的には、Google Colab のような環境で開発できるのであればそれで開発しますが、ログインして作業できる Amazon Web Service アカウント等を発行していただく必要があります。従って、例えば GPU を使った開発をする場合には、GPU の使える環境もご準備いただくことになります。詳しくはお問い合わせください。

過去の実績